2016.07.26
「ポケモンGO」で冒険に出ている人も多いことでしょう。ですが、現実にいたままでも冒険は可能です。多くの旅行者によく知られた「ゴールデンルート」に沿って各地を巡るのも、または知る人ぞ知る「レア」なポケモン……いや「訪問」先をコンプリートするのも楽しそうです。
温泉や峡谷など自然の造形物も、大仏や庭園など人工の創作物も、そこにしかないドラマ(劇)を伴って今日まで残り続けたものと考えられます。
生きた自然と人が作り上げた歴史を感じながら、その場所に立つことで私たちも歴史を知り、少しでも関わることができれば嬉しいですね。
2016年7月24日発行の日経ヴェリタスでは、「外国人の日本旅行、関心高まったのは石川県1位」とのタイトルで、口コミページ閲覧者数の都道府県別の増加率ランキングが紹介されています。
「これまで訪日外国人は東京、大阪、京都などを巡る『ゴールデンルート』を訪れるケースが多かった」ようですが、「リピーターが増えたことで地方への関心が急速に高まっている」そうです。
日本三名園の一つの兼六園が人気を集める石川県のほかにも、茨城県の牛久大仏や富山県の立山黒部アルペンルートなどに訪れる旅行者が増えているそうです。
誰もが知るドラマをたどるだけでなく、自分だけが入り込める世界・自然があるのかも、と期待し、一味違った旅行計画を立てる人も多いのではないかと想像します。
私たちは、今まで訪れた場所、今まで出会った人、今まで読んだ本、すべての影響を受けて生きています。自分が巡り会えたそれらはすべて、自分がこれからを生きるための「台本」とも考えられます。
台本に沿って、または台本に注釈を加えてさらに膨らませながら、また新たに次の世代への台本を作るには、できるだけ多くの台本に出会えるように努めたいと思えますね。