2016.09.20
「経営」という行動の中で、「必ずそうなると決まっていること」はどのくらいあるのでしょう。実際にはほとんどないからこそ、「独断」や「思いつき」が危険だと言われるのではないかと思われます。
将来のことは「決まって」はいませんが、だからこそ調べたり検討したりを繰り返して、「良い」結果が生まれるように努力するのが「正しい」行動と言えそうです。
そう考えれば、以前は「正しい」と思われていたことであっても、状況や理由とともに変わってしまう事柄があるのも自然かもしれません。
2016年9月18日発行の日経ヴェリタスでは、「分散投資 王道に異変」という「債券はもう安全じゃない」との記事がありました。
これまでは「国内株・債券、海外株・債券の伝統的な4資産を基本に資産を分散させて投資する」のが「分散投資の“王道”」とされていたにもかかわらず、「債券は利回りが低すぎて“投資不適格”だ」と言われるほど、状況は変化しているようです。
この“王道”の代わりとして、「債券に代わる手堅いインカム収入を狙い、オルタナティブ(代替)資産に資金が向かう」と紹介されています。
経営者の皆さんも、今までの「常識」が通用しなくなった、今までは上手くいっていたやり方では失敗するようになったなど、新しい考え・方法を導入せざるを得なくなった経験は多くお持ちなのではないでしょうか。
しかしかたくなに「今までは大丈夫だったんだから、これからも続けていいさ!」などと思い込んでしまっては、いつの間にか挽回できなくなるところまで進んでしまうかもしれません。
たとえ「今」は成功していても、常に「これから」を考え、さまざまな状況に対応できるようにすることこそが、「成功」と言えるのではとも考えられます。
つまり、一つのやり方を続けることではなく、状況に対応できるさまざまな方法を取り入れることで社会に役立つことも、成功には「必然」と言えるかもしれませんね。
今日の視点
将来に「絶対」はない → 今までの常識を見直し、「これから」に対応することも必要 → 「変わる」ことで成功に近づく可能性も考えよう!